12月30日に国際税務とはどういう取引から発生するかお話しました。
今回はどうして国際税務が必要なのかをお話ししたいと思います。
クロスボーダー取引(国境を越えた取引)が発生すると、2国間以上の国が課税主体となり、それぞれの国の税法で課税してくることになります。
つまり二重課税の発生。
たとえば、日本の会社がインドに支店をつくるとします。
インドで課税されて納税しているにも関わらず、日本でも納税義務が発生してしまいます。
つまり同一の所得に対して2回課税されているので、二重課税。
租税条約、外国税額控除、外国子会社受取配当益金不算入制度といった国際税務に関する制度が存在する理由は、そのような各国の課税権を調整して二重課税を排除するためなのです。
次回の「国際税務ってなに?」は、国際税務の具体的な紹介をしますね!